［玄清堂］和硯　極稀少　球磨川石　竜頷石・天成硯　硯15.9×9.6×1.8cm　銘有　黒柿硯蓋【文房四宝】

<説明>
本硯は極稀少な球磨川石・竜頷石の優秀材です。極めて肌理温潤で墨堂全面に見逃してしまいそうな非常に小さい金色の金点を確認できます。もちろん磨墨もすこぶる良好。黒柿硯蓋。
球磨川石・竜頷石
熊本県人吉市球磨川中流附近産出。（旧相良家の領地）青黒色、石埋は緻密、肌理温潤。叩くとポクポクと木声を発する。黒色の斑文があり、溌墨、磨墨とも佳良。長三州は端渓石に勝るものと高く評価していた。歙州石によく似ている。球磨川の急流で危険を犯して採取されるので貴重とされていた。明治17,8年頃より旧坑下流の谷間の沢中より採石されるようになった。旧時採石のものは相良家では「竜雲石」と称したが新出の石は熊本の詩人 山田天山が「竜頷石」と命名した。「龍頷」とは荘氏裂禦寇に「夫千金之珠、必在二九重之淵、而驪龍頷下一」とあり、黒龍のアゴ 美しい珠のあるところとされ、それを得ようとすれば命懸けで求めなければ得られない貴重なもののたとえ。昭和初期までは作硯者がおられましたが、今は皆無。地元で硯について知る人もおられないのが、現状です。大変稀少な硯です。